一昨日衆議院選挙が終わりました。今回は選挙権なかった方も多いと思いますが、次回はあります。今回の結果についても各々よく考えてみてください。
【与党】
自民293→291(2減)、公明31→35(4増)
【与党意外】
(増加)民主62→73(11増) 共産8→21(13増)
(減少)維新42→41(1減) 次世代19→2(17減)
    生活5→2(3減)
(現状維持)社民2→2

【無所属】17


★設問1 タマネギのりん葉は葉緑体を含むか?細胞の観察に使われるのは裏面表皮か表面表皮か?



(考える)




葉緑体なし
裏面表皮

いわゆる食用の「タマネギ」の部分、「タマネギの皮」1枚1枚を
うろこ(鱗)のようなので「りん(鱗)葉」という。
 もともとは中心の、いわゆる「芯」にあたる「短縮茎」に葉が多数付着したのが由来で、
現在は栄養貯蔵器官となったために葉緑体を失い、白い色をしている。(ただし光がよくあたる最上部にはある場合もありますが、センターでは無視していいでしょう)
 表面はすべすべしていてはがれにくいが、裏面は1層の細胞層からでてていてうすくはがれて観察しやすい。
 なおタマネギの根端の根端分裂組織は体細胞分裂の観察に使われる。
 タマネギの「りん葉」は
センター試験に過去数度出題されている。
(「りん茎」「りん片」「りん片葉」は「りん葉」と同じと考えてよい。)

★設問2 図の右端のようにタマネギを上部(A)、中央部(B)、根元部(C)で切断し、各りん葉の細胞を調べた













細胞は全体的に縦長で、「長径」(μm・上下方向の長さ)、「短径」(μm・横方向の長さ)の平均値を調べた。
 また単位面積(100mm3)あたりの細胞の個数を調べた。
その結果を特に外側から2番目
と3番目のりん葉で比較した。
この両者の比較では2番目がより外側、3番目がより内側である。

第2りん葉(より外側) 
・・|A上|B中|C下|
長径|3,4|3,3|2,4|
短径|0,8|1,0|0,6|
数|3703|3030|7143|

第3りん葉(より内側) 
・・|A上|B中|C下|
長径|2,5|2,5|2,5|
短径|0,8|0,7|0,6|
数|5000|5555|6666|

この傾向から伺われるタマネギの細胞の成長とタマネギのりん葉成長の関係を書け。



(考える)




そり膨張している外側のほうが、単位面積あたりの細胞数が少なくなっていることから、りん葉の成長は細胞数増加よりも
(細胞数はあまり変わらず)1つ1つの細胞の大きさの増加によるものであることが推定できる。
 このことは第3りん葉より第2りん葉の細胞の長径が大きいことからんもわかる。
 短径についてはA(上部)C(下部)は不変で、B(中部)のみが長くなっている。タマネギの中央部の膨らみは
主に、細胞1つ1つが横方向に広がる(太る)ことでなされていることがわかる。

解説
 生物Tの実験考察の素材で未出題で出題がありうるのではないかと思われるのがこのテーマです。もちろん、
このように論述で聞かれるわけではなく選択肢ですが、考え方を知っていくといいでしょう。
 図のように、最初に均等な同心円状で均一な内側も外側も均一な小さな細胞でできていたタマネギが、
あのような「横太」の形になるのは、実は外側のりん葉にいくほど細胞1つ1つは横太になるからです。