大阪の科学技術センターで行われた日本獣医がん学会に日帰りで参加する。

細胞診断学・診断学総論・治療学総論・外科治療の4講座と、昼の名誉会員山根義久さん(日本獣医師会会長)講演に参加した。

 犬猫のがん・がん医療とヒトのがん・がん医療には、相違点と類似点があるが、どちらかというと類似点のほうが多い。
 細胞病理診断の画像はヒトのがん病理診断の画像の読み方にほぼ重なる。だからこそ、ヒトのがん医療に比べると動物のがん医療の取り組みが遅れていると感じる。
 昼の獣医師会会長、山根義久さんの講演は、政治と獣医学との関連を示唆し、獣医関係者がもっと世の中に訴えていく必要性を訴えていた。「生物学と政治との接点」の部分で発言してきた私には共感する部分が多かった。政権交代で獣医関係改革の動きが一時止まっていることが紹介されたので、新政権がきちんと獣医関係改革の動きを受け止めることを願う。

帰りの新幹線で中学の時ななめよみしてしっかり読まなかった夏目漱石「こころ」をじっくりと読み、今だからこそ逆に非常に感じることがあった。