★語幹tuber 結節・隆起・塊茎(じゃがいも)
・tubercle(小)結節,隆起,結核,結核結節(-cule,-cle小さい)
結核菌が肺胞に達すると,マクロファージなどによって貪食されたり,炎症が起こったりし,その周辺の組織が壊死します。するとそれを取り囲む細胞層は形成されそれを「結核結節」といいますが,日本語「結核」英語「tubercle」はこの結核結節の特徴を示した言葉です。
・tubercular 結核患者
・tuberculin reactionツベルクリン反応 (-inは化学物質)
(皮内にツベルクリン(結核菌培養液中のタンパク質)を注射して12日後に発赤が見られるかどうかの検査。細胞性免疫によるもので,BCG注射などで結核菌の免疫が獲得されているかどうかの検査)
(BCG「Bacille de Calmette-Guerin」(フランス語)の略で,フランス人研究者CalmetteとGuerinが,ウシ型結核菌を,13年間,ジャガイモ培地で培養して得た弱毒性ワクチン。)

類似しているつづりですが別語源です
注★tub おけ・たらい(バスタブのtubはこれです)
注★tube 管・筒・(絵の具などをいれる)チューブ,自転車のチューブ(inner tube),地下鉄(英国)・試験管(test tube)
・tubulin チューブリン(-in化学物質)
  重合して微小管(真核生物の紡錘糸やべん毛・せん毛成分)を形成するタンパク質。「管」の原料なのでチューブリン。わかりやすいですね。コルヒチンやビンクリスチン(抗ガン剤)はこの重合を阻止し,紡錘糸形成を阻止することにより細胞分裂を妨げる。

・tuba らっぱ・チューバ
・tubal pregnancy 卵管妊娠