★2021年度はメルマガは実施しません。サイト上の過去情報はそのまま掲載しますので、ご活用ください。


●2019年度メルマガスタート
皆様。おはようございます。1年間がんばりましょう。本メルマガは朝倉個人の取り組みとして実施していますので、
質問はすべて私にお願いします。授業後など直接会った時が一番いいですが、メールの場合info@asakura.chiba.jp
にお願いします。

●2018年度「あしたのためのその●」シリーズ
 2019年4月22日(月)朝7時から、偶数日(隔日)朝7時発信でスタートします。

 本メルマガを「あしたのためのその●」と名付けます。
マンガ「あしたのジョー」で、
ボクシングジム会長のおっちゃん(丹下段平)は、不良少年ジョー(矢吹丈)の才能を見抜き、少年院にいるジョーにボクシングの基礎を教える手紙「あしたのためのその●」を送ります。
ジョーはそれで
ボクシングを習得し、少年院にいたプロボクサーのライバル力石徹と互角の勝負ができるまでになります。
 「あしたのための」で、入試問題出題者のさま。様々な出題に対応できる力をつけましょう。

●図の添付も時々します。
 通常授業がある期間は、前週の復習と追加説明を中心に行います。


見本





★設問1 下図1・2はイモリの前肢・後肢を切断し再生する実験を行ったものである。
 イモリなど両生類は前肢の指が4本、後肢の指が5本で、どちらが再生したか区別できる。
1は切断後、前肢に発生した未分化の細胞群を後肢の切断面に、
2は前肢に発生した未分化の細胞群をそのつけねの筋肉などとともに後肢の切断面に、移植したものである。
この未分化の細胞群を何というか?
骨・筋肉などの一部がこの未分化の細胞群になることを何というか?
12の実験結果はどうなるか?




(考える)




再生芽
脱分化(分化した細胞が切断された部分で未分化に戻る)
1では後肢(5本指)が再生され2では、前肢(4本指)が再生される。

解説
 脱分化してできた再生芽は接触部分(再生の場)の影響を受けて再分化する。1の実験では再生の場(接触部分)
が後肢なので後肢に、2の実験では再生の場(接触部分)が前肢の組織なので前肢の分化する。
 再生の場に更に奥の組織が異なっても関係ない。

★設問2 3ではイモリの前肢の切断面付近を、4ではプラナリアの切断面付近をX線照射した。再生は起きるか?理由とともに答えよ。



(考える)




イモリでは再生はおきず、プラナリアでは再生する。
イモリの再生は切断面での細胞の脱分化
による再生芽の形成と、再生の場による誘導によるのでX線照射すると再生できない。奥の細胞が移動してくることもない。
 プラナリアは未分化細胞は体中に散らばって存在し、
切断面まで自由に移動できるのでX線照射した切断面にも移動して再生できる。
(X線照射部分自身も、この再生組織で置き換えられる)

解説
 この設問2の事実が知識として聞かれることはないが、実験考察として出題は可能な範囲です。有名な事実で、二次などではよく出される素材なので知っておきましょう。



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