「ジデオキシ法」の説明続きです。

さて、
未知のDNAの塩基配列を決定するために、その塩基配列に相補的な鎖の伸長反応を起こさせるため、実験系は4系列行う。

@DNAの素材である普通のdATP(デオキシアデノシン三リン酸)、dTTP、
dGTP,dCTPの他に、意図的にddATP(ジデオキシアデノシン三リン酸)
を加える実験系

AdATP、dTTP,dGTP,dCTPの他に意図的にddTTPを加える実験系

BdATP,dTTP,dGTP,dCTPの他に意図的にddGTPを加える実験系

CdATP,dTTP,dGTP,dCTPの他に意図的にddCTPを加える実験系

この結果、各実験系では
「配列を調べたい鎖」の
「T」の位置に相当する長さのddAで止った長さの鎖【実験系@】
「A」の位置に相当する長さのddTで止った長さの鎖【実験系A】
「C]の位置に相当する長さのddGで止った長さの鎖【実験系B】
「G]の位置に相当する長さのddCで止った長さの鎖【実験系C】

ができます。



それぞれの系列のDNA断片を別々のレーンで電気泳動くすると、各長さの断片のバンドができ、それを順に調べていくと青で表記したように
「伸長した鎖」の配列が決定できます。
 その相補的塩基を考えると求めたい鎖の塩基配列が決定できます。
(類似の方法で、A、AまたはG、C、CまたはTの4系列を調べるマクサムギルバート法という方法もあります)

昔はこのように4レーン電気泳動で分析してきたのですが、最近は各系列に蛍光色素をつけ、それを波長に違いで分析することにより、一系列の実験で塩基配列が決定できます。これがDNAシーケンサーでの分析方法です。
 
それぞれの系列のDNA断片を別々のレーンで電気泳動くすると、各長さの断片のバンドができ、それを順に調べていくと青で表記したように
「伸長した鎖」の配列が決定できます。
 その相補的塩基を考えると求めたい鎖の塩基配列が決定できます。
(類似の方法で、A、AまたはG、C、CまたはTの4系列を調べるマクサムギルバート法という方法もあります)

昔はこのように4レーン電気泳動で分析してきたのですが、最近は各系列に蛍光色素をつけ、それを波長に違いで分析することにより、一系列の実験で塩基配列が決定できます。これがDNAシーケンサーでの分析方法です。