本日12日(日)と明日13日(月・祝)、生物FA(ファイナルアタック)授業で午前中より市谷校舎行きます。授業後&食事後、午後2時〜6時か7時まで質問対応しますので、質問がたまっていたり、話したい人は市谷講師室に来てください。

以下のメッセージの下に今日の問題があります。

★成人式に出席せずに歯をくいしばってがんばっている2浪のあなたに
 1浪で来年が成人式の方は、合格して来年出ましょう。さて2浪目で、成人式に出ずにセンターに向けた追い込みをしている皆さん。
 実は、駿台の皆さんの先輩たち(私の元生徒)にも同じような思いをしながらこの時期がんばって合格した先輩たちを多く知っており顔が思い浮かびます。今、彼女たち・彼たちは合格して大学生になっています。成人式に出なくても、目標に向かってがんばっているあなたは立派に成人です。応援するからあと2か月最後までがんばろう。

細胞と細胞を細胞膜どうしや細胞膜と基底層(細胞外マトリックス)で接着させるしくみが「細胞接着」である。
 細胞接着のためには細胞膜内でそれをささえる土台が必要で、その土台は細胞骨格という細胞内の強度を維持するための
鉄筋のような役割をする繊維状タンパク質が担っている。
 そしてその繊維状タンパク質「細胞骨格」は細胞小器官などの輸送の際の電車のレールのような役割もすることがある。

問1 次の図は上部分は細胞接着の5タイプ(@〜D)とそれに関与するタンパク質を示したものである。@〜Dの接着の方法の名称、またA〜Cの総称、またa〜eの物質の名称を記せ。




 


 





@密着結合
A接着結合
Bデスモソーム
Cヘ三デスモソーム
Dギャップ結合
A〜Cの総称 固定結合

aアクチンフィラメント
bカドヘリン(カルシウムが関与する接着物質なのでcaluciumとadhensionをあわせて造語したもの)
cケラチンフィラメント
dインテグリン
eコネクソン

問2 同じ図の下部分には細胞接着でも一部登場した物質も含め、細胞骨格の3種を示したものである。直径が細い順に並べてあり、真ん中のものはc(ケラチンフィラメント)などを含むもので
中間径フィラメントという。aは上記の通り、アクチンフィラメントである。一番太いiの構造名と構成物質名をかけ。またaやiの上をATPを分解するエネルギーで移動し物質を輸送するモータータンパク質f・g・h(ghは順不同である)の名称を答えよ。





i微小管・チューブリン
fミオシン
ghダイニン・キネシン

解説
 fで細胞小器官が輸送されることで「原形質流動」がおきる。
またghは主にニューロン内の物質などの輸送(軸索輸送)にかかわる。
なお真核生物のべん毛・繊毛は、
微小管が9+2で並んだ構造をしていて、これのしくみはヒト気管上皮細胞でもゾウリムシでも共通。(原核生物のべん毛は別構造である)