問1 ある森林(極相林)のある樹木における遺伝子型頻度はAA:Aa;aa=0.6:0.2:0,2であった。
  この樹木における遺伝子頻度A:aはいくらか?比の合計値が1となる小数で答えよ。





答 A:a=0.7:0.3
解説 AA0.6はすべてA、Aa0.2の半分の0.1がAなのでA=0.6+0.1=0.7[
aa0.2はすべてa、Aa0.2の半分の0.1がaなのでa=0.2*0.1=0.3


問2 この森林の樹木においてもし自由交配がなされ、ハーディー・ワインベルグの法則が成り立っているとすると、遺伝子型頻度はどうなるはずであるか?






AA0.49:Aa0.42:aa0.09
解説 p:q=0.7:0.3として,AA:Aa:aa=p2:2pq:q2なので。

問3 この森林の樹木においてもし自家受精のみがずっと繰り返されたとしたら遺伝子型頻度はどうなるはずか?






AA:aa=0.7:0.3
解説
 自家受精をずっと繰り返すとヘテロ接合体がなくなりホモ接合体だけになるので、AA:aaが遺伝子頻度と同じになる。


問4 この樹木の受精の特徴は?





答 自家受精傾向が強いが他家受精もできる。
解説 完全な自由交配と完全な自家受精の予測比の中間なので、自家受精傾向が強いが他家受精もできるタイプ。


問5 出生時AA:Aa:aa=1:2:1の集団(第1世代)で生殖可能年齢までにAaの死亡率が50%、aaが
100%とする。このような集団における。第2世代(出生時)、第3世代(出生時)の分離比を整数比で示せ。






第2世代(出生時)AA:Aa:aa=9:6:1
第3世代(出生時)AA:Aa:aa=49:14:1

解説
生殖可能年齢までにAaは半分、aaは全て死亡するので
第1世代
AA:Aa:aa=1:2:1(出生時)

AA:Aa:aa=1:1:0(生殖年齢)

するとAの遺伝子頻度はAA1とAa1の半分の0.5であり1.5
aの遺伝子頻度はAa1の半分の0.5
よってA:a=1.5:0.5=3:1

よって、この比率の卵・精子が合体して
第2世代(出生時)となるため
AA:Aa:AA=9:6:1

第2世代
AA:Aa:aa=9:6:1(出生時)

AA:Aa:aa=9:3:0(生殖年齢)

するとAの遺伝子頻度はAA9とAa3の半分の1.5であり10.5
aの遺伝子頻度はAa3の半分の1.5
よってA:a=10.5:1.5=7:1
よって、この比率の卵・精子が合体して
第2世代(出生時)となるため
AA:Aa:AA=49:14:1

このように遺伝子型によって生存に有利不利があるとハーディー・ワインベルグの
法則は成立せず、世代ごとに遺伝子頻度は変化し、ある遺伝子頻度が減少したりする。