★設問1 ミズクラゲ・クシクラゲはそれぞれ何動物門に属するか?



(考える)



ミズクラゲ 
ー刺胞(しほう)動物門(腔腸(こうちょう)動物門)

クシクラゲ
ー有櫛(ユウシツ)動物門

解説
有櫛動物の「櫛」はクシ。文字通りクシクラゲのグループだけは、カサにクシ板のある有櫛動物門であり、あとのクラゲは刺胞動物である。
入試的には「有櫛動物」が聞かれることは少ないが万が一のために知っておきたい。なお「有櫛動物」は特徴は「刺胞動物」とほぼ同じととらえてよい。

★設問2 クラゲ以外の刺胞動物を海産を3つ、淡水性を1つあげよ。




(考える)




海産ーサンゴ・カツオノエボシ・イソギンチャク
淡水性ーヒドラ

★設問3 刺胞動物の特徴を示す次の文章の空欄を埋めよ。
刺胞動物は(1)胚葉性動物で、口の反対側に肛門が貫く消化管はもっておらす、
口で取り入れた食物を(2)といわれる空間で消化吸収し、口から残りを吐き出す。そのため(2)動物という別名もある。
( 3 )を持ち、
他の動物を毒物で攻撃する。クラゲに刺されると痛いのはこのためである。形は( 4 )であり、
サンゴとカツオノエボシは( 5 )となっている。
神経系は( 6 )である




(考える)




1二
2腔腸
3刺胞(刺細胞)
4放射相称
5群体
6散在神経系

解説
・二胚葉性で外胚葉と内胚葉はあるが中胚葉はない。
・刺細胞の中に毒を持ったハリを発射する刺胞という細胞小器官がある。「刺す」(さす)と「棘」(とげ)は「つくり」が違うので注意。
・左右相称でなく、真ん中に軸を立てて考えてみると360度放射状に総称になっている。これを放射総称という。
・群れをなして集まる構造を「群体」という。カツオノエボシ(鰹の烏帽子)はデンキクラゲという別名もあり、
海面に浮く気泡と言われる風船の下に刺胞動物が群体をつくって生活している。カツオが北上する5月あたりに出現し、
古代の帽子(烏帽子)に似ているので、カツオが落としていった烏帽子ということで命名された。
・中枢がなく、体全体に神経がはりめぐらされている散在神経系である。これに対して中枢がある神経系を集中神経系と総称する。