設問 ラクトースオペロンにおいては、ラクトースがない場合、調節遺伝子(I)から合成されたリプレッサーがオペレーター(O)に結合し、プロモーター(P)へのRNAポリメラーゼの結合を阻止し、
遺伝子(Y・Z)は転写・翻訳されない。グルコースがなくてラクトースがあるとき、ラクトース(由来の物質)が誘導物質として働き、
リプレッサーと結合し、リプレッサーのオペレーターへの結合を阻止するため、RNAポリメラーゼがプロモーターに結合できるようになり遺伝子が転写・翻訳される。
 
 このオペロンの単位に以下のような変異が起きた時、ラクトースなし・(グルコースなしで)ラクトースありのとき、Yの遺伝子産物(タンパクY)は合成されるか?それぞれの場合を答えよ。

@調節遺伝子Iに変異(リプレッサーが合成されない変異、オペレーターに結合できない変異も同じ)

AISに変異(オペレーターには結合できるが誘導物質には結合できない変異)

BOに変異(リプレッサーと結合できない変異)

C遺伝子Y自体に変異(Yが合成されない、あるいは変異型のYが合成される変異)




(考える)





@なしー合成される ありー合成される
Aなしー合成されない なしー合成されない
Bなしー合成される ありー合成される
Cなしー合成されない ありー合成されない(変異型が合成される)
 
以下、図で理解してほしい。また試験の時は、自分でこの図を描けるようになってほしい。赤が遺伝子変異部分である。