設問1 図は時間を横軸、抗体産生量を縦軸にした図である。
1回目の抗原Aの侵入からの抗体産生量、
2回目の抗原Aの侵入からの抗体産生量の差とその理由を説明せよ。1回目の抗体産生・2回目の抗体産生をそれぞれ何というか?








 


 











 







(考える)



1回目の侵入はゆっくりと少量、2回目の侵入ではすみやかに多量に抗体が生成される。

(理由)1回目の侵入の際の抗体産生の際には、マクロファージによる食作用とヘルパーT細胞への抗原情報の提示、
B細胞の活性化まで時間がかかる。
しかし2回目の侵入の際には、1回目の侵入の後に活性化されたB細胞が免疫記憶細胞として残り、
2回目の侵入の際にはすみやかに大量に抗体を生成する。

1回目ー一次応答 2回目ー二次応答

解説
 細胞性免疫における移植拒絶反応にも同様なことがある。1回目では8日で移植片が脱落したのが、
T細胞が免疫記憶細胞として残るため、2回目では5日で脱落したりする。


★設問2 図で2回目に抗原B(図の黒字)が侵入した時には、黒線のような抗体産生となる。
抗原Aの2回目侵入の場合と比較して、図の特徴と理由を述べよ。



(考える)



1回目のA侵入の時と同様、ゆっくりと少量抗体産生が起きる。

理由 抗原Aに対する免疫記憶細胞は、抗原Bに対しては働かないため、
マクロファージによる食作用、ヘルパーT細胞への抗原提示、B細胞活性化などに時間を要するため。

★設問3 免疫記憶を利用した疾病予防の方法は何か?



(考える)



予防接種(ワクチン療法)

★設問4 動物にヘビ毒など毒素を注射した血清を保存しておき、ヘビ毒など毒素におかされたヒトに緊急に注射する療法を何というか?



(考える)



血清療法