★設問1 下図左は「神経筋標本」という測定装置、右はそれによって記録された筋収縮の様子のグラフである。
 1〜6の名称を答えよ。







 







(考える)



1単収縮(れん縮) 2不完全強縮 3強縮
4潜伏期 5収縮期 6弛緩(しかん)期

解説
強縮・不完全強縮の振幅(波の高さ)は単収縮より大きい
不完全強縮は波形の上部がギザギザとなる。

筋肉は筋線維の束なので刺激頻度が増すと反応する筋線維が多くなり、振幅(波の高さ)は大きくなる。

★設問2 記録計に音さの振動を記録させているのはなぜか?


(考える)



筋収縮記録のグラフと音さの振動を同じ紙に記録させ、音さの振動回数から筋収縮にかかった時間を知る。

★設問3 
 筋肉を直接刺激すると興奮まで2ミリ秒(つまり潜伏期が2ミリ秒)、Aを刺激すると8ミリ秒、
Bを刺激すると10ミリ秒を要した。
 神経での伝導速度と神経筋接合部での伝達に要する時間を求めよ。


(考える)



伝導速度 20m/秒
伝達に要する時間 1ミリ秒

解説
興奮までにかかる時間は
「ア(伝導)+イ(伝達)+ウ(筋収縮の潜伏期)」
である。

A点刺激では
ア(14cm)+イ+ウ=10ミリ秒・・・α

B点刺激では
ア(10cm)+イ+ウ=8ミリ秒・・・β

αーβより

ア(4cm)=2ミリ秒

速度=距離/時間
  =4cm/2ミリ秒
  =0,04m/0,002秒
(このようにしてm/秒に換算し直す)
  =20m/秒

伝導1ミリ秒で2cmなので、αに代入して
ア(14cm=7ミリ秒)+イ+ウ(2ミリ秒)=10ミリ秒

したがって
イ(伝達)=1ミリ秒