今日は問題はなく解説のみです。

ヒトゲノムの構成を分析すると以下の図のようになります。%は大雑把な目途と考えてください。












 








 



1「遺伝子関連領域30%、非遺伝子領域70%」
 タンパク質に翻訳される部位を含んだ領域を遺伝子関連領域といいゲノムの30%がそれにあたります。
 しかしそのうち27%はイントロン(スプランシングされ捨てられる部分)なので、タンパク質に翻訳されるエクソン部分は3%以下です。

 非遺伝子領域が70%もありますが、そのうち多くが「ウイルス様繰り返し配列」です。このことは夕方やります。
この他にタンパク質にならないものとしてrRNAやtRNAを指定する部分もこれにあたります。

2注目される核内小型RNA
 タンパク質にならない部分でrRNAやtRNAでもない、小型のRNAが多く作られ、核内で働いていることがわかってきました。
 この小型RNAは他のmRNA前駆体に結合し機能停止させたり、核内で様々な調節や干渉に関わることがわかってきました。

3、RNA干渉(RNA interfere)(RNAi)
mRNAに小型RNAが結合し、2本鎖RNAができるとそれを分解する酵素が存在し、結果としてmRNAの発現が抑制されます。
 これを実験手法として取り入れ、特定の遺伝子のmRNAを機能停止させ、逆に特定の遺伝子の働きを浮き彫りにするなどの方法を
RNA干渉(RNAi)といい近年注目される手法です。