2月になりましたね。あと30〜40日がんばろう。

 設問(2010年広島大・生物・部分)
 タンパク質は数多くのアミノ酸から構成されているため、表(略)のようにアミノ酸をアルファベット1文字で表記し、アミノ酸配列を示す一次構造は、1文字を並べて
MGAVL・・・のように表される。

トリプシン・キモトリプシンは、すい臓由来のタンパク質分解酵素であり、特定のペプチド結合に作用する。
 トリプシンは、図1のアミノ酸(n)がリシン(K)またはアルギニン(R)の時、その次のアミノ酸との間とのペプチド結合を切断する。
 キモトリプシンは、アミノ酸(n)がフェニルアラニン(F)、トリプトファン(W)、またはチロシン(Y)の時、その次のアミノ酸との間のペプチド結合を切断する。


ある短いポリペプチドが溶けている水溶液に、トリプシンを加え37℃で十分長く反応させると、反応生成物4つ(断片1〜4)が生じた

1、SEAGWSK
2、VFSTR
3、GAK
4、VD

キモトリプシンを加え37℃で十分長く反応させると、反応生成物3つ(断片5〜7)が生じた。
5、STRSEAGW
6、GAKVF
7、SKVD

このポリペプチドの一次構造を予想し、その配列をアミノ酸1文字表記で記せ。




(考える)




GAKVFSTRSEAGWSKVD

解説
 トリプシン・キモトリプシンともD(アスパラギン酸)は切断しないので、カルボキシ末端がDとなっているのは切断された断片ではなく、もともとのペプチドのカルボキシ末端である。

下図のような流れでパズルにように解く。




それからパズルのように両断片を並べつなぎ合わせて完成