今日は設問ではなく説明にします。昨日ラクトースオペロンを説明しました。これは「off→on」型とも表現できます。大腸菌は普段はグルコースを利用しようとしているので、
ラクトースを利用するのは、
グルコースがなくてラクトースしかない時です。したがってラクトース分解酵素遺伝子群は、普段はOFFにして、(グルコースがなく、かつ)ラクトースがある時だけonになるしくみにしています。
 


図でpromoter部位に赤のRNAポリメラーゼは結合し、遺伝子を転写する流れが「普段」の状態です。
 というのも阻害するはずの調整遺伝子から合成された▲(aporepressor)は単独ではoperatorに結合できないからです。

トリプトファンが必要量を超えて過剰に合成された場合、OFFにいたる青の流れとなります。過剰なトリプトファンは▲(aporepressor)と結合すると、operatorと結合できるようになり、遺伝子がoffとなります。
やがて、トリプトファンが消費され減ってくると、▲(aporepressor)とトリプトファンの結合もはずれ、operatorからもはずれることで再びonに戻ります。

昨日のラクトースオペロンと比較して両者を把握しましょう。