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●次の文章の( )に適当な語を入れよ。

チーズ・ヨーグルトを作る( 1 )の行う( 2 )の場合、
まずアルコール発酵や好気呼吸と共通の反応系である( 3 )により( 4 )を生じる。
( 4 )は解糖系で生じた還元型補酵素(NADH2)の水素で還元され、乳酸(C3H6O3)を生じる。
NADH2は酸化(oxidation)され、酸化型補酵素(NAD)に戻る。同じ反応は無酸素条件の筋肉などでも起こり、特に解糖とよばれる。

醸造で活躍する( 5 )の行う( 6 )の場合、ピルビン酸は脱炭酸され( 7 )になった後に水素による還元(reduction)を受け、( 8)に変わる。
同じ反応は発芽種子などでも起こる。
 これらの反応系中、
ATP合成が起こるのは解糖系のみであり、グルコース1モルあたり差し引き2モルのATPが生産される。
なお、乳酸菌はO2存在下でも乳酸発酵のみを行うが、筋肉・酵母・発芽種子はO2存在下ではATP生産効率のよい好気呼吸を中心に行おうとする。




(考える)



解答
「1乳酸菌
2乳酸発酵(lactic acid fermentation)
3解糖系
4ピルビン酸(C3H4O3)
5コウボ菌
6アルコール発酵(alcohol fermentation)
7アセトアルデヒド(CH3CHO)
8エタノール(C2H5OH)」


●乳酸発酵全体の化学式を書け。また2段階に分けた化学式を書け



(考える)



解答
C6H1206→2C3H603+47kcal(2ATP合成,廃熱)

2段階
・前半(解糖系)C6H1206→2C3H403+4H(2ATP生成) 
・後半     2C3H403+4H→2C3H6O3)」



●アルコール発酵全体の化学式を書け。また3段階に分けた式も書け。



(考える)



解答
C6H1206→2C2H50H+2CO2+56kcal(2ATP合成,廃熱)

3段階の式
・C6H1206→2C3H403+4H(2ATP生成)
・2C3H4O3→2CH3CHO(アセトアルデヒド)+2CO2 
・2CH3CHO+4H→2C2H5OH

図でまとめると以下のようになる。
炭素原子数を赤で、水素原子数を青で示した。