先日、遊びに行った公園で娘が登っていたこぶしの木は春の準備を着々と始めていました。 ビロードのようなフワフワの蕾は、お日さまに照らされて可愛いらしく銀色に光っていました。 梅や桜のようなバラ科の花は「咲きましたよ!」と花が言っているような気がします。 でもモクレン科の花は「咲いてやったけど見んでもよろし!」とぶっきらぼうにふて腐れている気がします。 それはきっと、初めてこの木がモクレンと知った時に「白いカラスがたくさんとまっているみたいだね!」と母が言ったからかもしれません。 40年も前のことですが、この木を見るとワタシは7歳の春のことを思い出します。 ひばりヶ丘・ながくらかなえ |