宇梶静江さんの『すべてを明日の糧として』
今こそ、アイヌの知恵と勇気を との副題付きの本です。

作者は昭和8年にアイヌとして生まれ、
時代の流れの中で、これまで如何に生きてきたかを、
とても平易な文章で綴っています。

あらゆるものに神は宿っていると言うアイヌの考え。
命を大切にして感謝を忘れない事。等々

『…川の水は汚しちゃいけない。川のそばにいったら川の神様に挨拶をしなさい。…』という処を読んでいて、ふと思い出しました。

師匠の古里、西辺に行った時の事。
車でドライブ中に、川の横を通ったら、
『大漁寿し』の廣子さんは、川の神様に感謝の言葉を口にしていました。
感謝の祈りが、生活なんだとより強く感じた一瞬でした。

現代を生きていても、
そんな敬虔な心をもっと見習わなくちゃ!
そして願わくば、そんな人々が昔のように、
もっと沢山沢山増えたらいいのにな…

と 本を読みながら 私の心はあちこち、
北海道から宮古島まで飛んでいきました(笑)

人の心は 昔も今も 場所に関係なく
深い処の根っこは 同じみたいだから…☆