下ごしらえは、着々と。 道ゆく人も、一体、何が始まるのだろうと、足をとめる。 地上では、神輿の祭典が繰り広げられている。 喧騒の地下で、粛々と進められる、五穀豊穣への願い。 豊かな暮らし、復興への願い。 東京のビルの狭間に、星のない夜空に、 この巨大な昇りが高々と掲げられる誇りを、 宮古西原の人たちは、想像したことがあっただろうか? この旗が、ここに運ばれ、 この祈りの歌を歌えることを、とても幸せに思います。 宮古月のあやぐ〜くいちゃー 門外不出だったこの魂歌を歌えるのは、 私にとって、今だけなのかもしれないから。 ひらた |