屋台の間も、ガシガシ歩く師匠ガマ。
夜の帳が降りる町は、活気に溢れている。

イーランの町で一番の、台湾料理の店に入る。
おじさんの足下にある銀色のズンドーに入っているのは、
ゆでられたアヒルさんたち。

これに感謝して食するなり。
師匠ガマのたまわく

きみたち、よその国に来たのだから、
見慣れないもの、嗅ぎ慣れない匂いにも、
決して嫌な顔をしてはいけないよ。

おとうさんみたいな師匠ガマは、
脇目も振らずに歩いているように見えて、
実は、よ〜く見ている。

ひらた