池間島が近づいて来ると、沖縄電力の狩俣風力発電所の風車3機が勢いよく回っているのがよく見えます。建設地点は西平安名崎のほうで、コースからは外れています(写真は前日)。

宮古島は強い風が安定して吹いており、自転車はつらいですが風力発電には適しています。平成15年の台風では、根本から倒れたり、ブレードやナセルカバーが吹っ飛んで全滅したほど風が強かった。

関東地方にも「○○おろし」と呼ばれる風が名物?になっている地域がありますが、年中安定して強く吹いているわけではないんです。ですから風力発電所を建てても「ちっとも回らないじゃないか」、という話になります。これは自然条件によるもので、技術では解決できません。

発電する電気の量を確保するために、数で勝負するのも確かに一法です。ただし、非常に高いところに設置された発電機のメンテナンスの手間と費用がかかり、それだけでも採算がとれるものではありません。

高い山の上なら十分な風が吹く可能性はありますが建設・保守がたいへんなことに加えて、雷の襲撃を受けることになります。直撃を受けると、ブレード(翼)はひとたまりもありません。

というわけで、出力が風任せで不安定だということに加え、とても採算が取れないので電力会社は商業ベースでは導入できなかったのです。
…とみなさんに理解を深めていただいている間に、池間大橋にやってきました。