私には石巻に友人がいます 東京の大学で同じ音楽サークルだった男 Uターンして故郷石巻にもどりました 9年前 2002年には石巻を訪ね 彼の結婚式を祝った 11日の震災発生後 全く連絡がとれなかった3週間 どうしようかどうしようかと考えていた 情報が入らないと悪い方にばかり考えてしまう 一家まるごと流されたら 何の痕跡も残らないんじゃないか こどもがいて孤児になっていたらどうしよう 友人として引き取るべきか (これは妻に相談した 引き取っていい?とか) などなど そして昨日 ようやく自宅に電話ができた 夕方かけると発信音がでる あ 向こう側で電話が鳴っているんだ 誰もでず 夜もう一度 カチャ…はい 女性だ 「ええと あの 私… 大学で○○くんと一緒だった…」 言いながら これでいきなり泣かれて 「主人は…」なんてなったらどうしようと 不安がつのり さらにロレツが回らなくなる… でもよかった 女性は 「あ ちょっと待ってください〜」と ほがらかにいい いとも簡単に本人が出てきてくれた なんでも 高台の家で 津波は自宅200メートルまで迫ったが 無事だったそうだ 家族全員無事 ああ…よかった と電話を切ってしまった ありゃ あいつからこちらに連絡できないじゃないか で さきほどはがき投函 「困ったら何でも言ってきてください」と書いて ボクの電話番号やら住所やらメアドやらを全部書いた しかし よかったよかった 3週間の肩の荷がおりた |