12/4(土)『宮古島の神歌と古謡2010』
【会場】法政大学 市ヶ谷キャンパス内 外濠校舎6階 薩・ホール

「宮古島で古くから歌いつがれてきた神歌と古謡は琉球のブルースだ!」

旅する音楽家、久保田麻琴の耳は宮古島に釘付けとなった。ロックでもなくポップスでもない。
それは偶然出会った宮古島西原地区の80歳をゆうに超えたおばあたちの歌う神歌だった。
「おばあたちの歌を聴いて、ここに本当の音楽があると思った」という。
神歌は本来、御嶽(現地で信仰されている祭祀の聖域)で歌われる歌と日常の祭祀の中で歌われるものがある。
本公演では、こうした神歌と古謡を楽しむことができる。
伊良部島佐良浜地区からハーニーズ佐良浜による神歌を中心に、三線ブームの火付け役ともなったクイチャーパラダイス代表、仲本光正がソロで宮古島西原地区の古謡を中心に披露。
最も学術的にも貴重とされる狩俣の神歌の最後の継承者、狩俣ヒデ、ほとんど知られていない宮国地区の神歌の唯一の継承者、宮国マツも参加。
宮古と石垣の間に位置する多良間島からは、浜川春子が珍しい古謡や叙事詩を元にした労働歌、ユネークを披露する。
過酷な人頭税という歴史や厳しい自然を経て、日常の生活の中に生き続ける宮古島の神歌と古謡は貴重な伝統文化である。
世界的に無形文化財の消滅が語られており、宮古でも何世紀も続いた祭祀や神歌、古謡も徐々に途絶えようとしている。
今回はこのような神歌や古謡が宮古以外の土地にもたらされる非常に稀な機会となるだろう。
その歌声と響きは、世界のルーツ音楽の大きなミッシング・リンクとして取り扱われるべきであり、琉球のブルースとして今後ロックやポップスに多大な影響をもたらして行くことになるだろう。

≪神歌≫
[伊良部島佐良浜地区]
●ハーニーズ佐良浜

[宮古島上野地区]
●宮国マツ

[宮古島狩俣地区]
●狩俣ヒデ


≪古謡≫
[在東京・宮古島西原地区出身]
●仲本光正 (歌・三線・クイチャーパラダイス代表)

[多良間島]
●浜川春子(歌)


≪ゲスト・スピーカー≫
●谷川健一 (民俗学・地名学・作家・歌人)
●サラーム海上 (よろずエキゾ風物ライター・DJ)


≪ナビゲーター≫
●久保田麻琴 (音楽プロデューサー・音楽家)


【会場】法政大学 市ヶ谷キャンパス内 外濠校舎6階 薩・ホール
〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1

● 17:00開場 18:00開演
●入場料:前売5500円/当日6000円/学生3000円(全席自由)●チケット発売日:2010年10月22日(金)〜

●チケット取扱:イープラス/ローソンチケット(Lコード70527)
●お問合せ: 晴れたら空に豆まいて/03-5456-8880/miyako@mameromantic.com
●主催:法政大学沖縄文化研究所
●共催:一般社団法人ATALASネットワーク/鰍カゃんま
●後援:沖縄県宮古島市/宮古島商工会議所/宮古島観光協会
●企画・制作:鰍カゃんま
●プロデューサー&ナビゲーター:久保田麻琴