沖縄
春雨という酒名には、戦争により全てを失い、何も残らなかったが季節だけは移ろっている。そんな中で泡盛を造り始める時に、希望と恵みがこの地に再びもたらされることを願って、「春」には希望を、「雨」には恵みを託して名づけられています。

ちなみに、カリー(嘉例)とは、沖縄地方でおめでたく縁起がよいという歓びを表現する意味の言葉です。

春雨カリーは、2〜3年熟成の泡盛です。春雨では、長期貯蔵熟成させる場合は甕臭を嫌ってタンク熟成させています。

グラスに注いだ直後は、米の旨みに似た香ばしい香りを感じますが、時間の経過とともにバニラのような甘い香りが次第に出てくる複雑で濃厚な香り。 口に含むと30度の度数が気にならないほど口当たりが柔らかい。米の旨みが醸造過程でバニラのように変化したと思えるような甘い含み味に感じます。醸造酒のように厚み幅のある味わい、凝縮された深みのある香味です。とにかく旨い酒です。一押しの泡盛です。

▲戻る