忘れていた解剖の事実

「中国人は劣等民族」と
の軍国主義の教えの下、

「生体解剖が人道に
反することだとは
思わなかった。
一番大事なことなのに」
と湯浅さん。

湯浅さんは、戦後捕虜
収容所に入るまで
生体解剖の事実を
忘れていたと言います。

忘れていたのは
湯浅さんだけでは
ありませんでした。
撫順に収容されていた
兵士らは「戦犯管理所」
と書かれた立札を見て
抗議したと言います。

「オレは悪い事など
していない。
戦犯なんて札を
はずせ!」と。

「みんな
忘れていたんです」

想像力を働かせてほしい

湯浅さんは帰国2年後の
58年から医師として
民医連運動に参加。

自身の加害体験を
証言し続けてきました。

湯浅さんは言います。
「加害の事実を
追及しないと戦争の
真実はわからない」。

「加害者はやった者への
痛みは覚えていない。
しかし、
被害者はやられた
痛みを忘れない。

戦争の真実を知るには、
被害者の立場に立って
事実を見ることが大事。

戦争への想像力を
働かせてほしい」

辛い証言続ける

湯浅さんは民医連の医師
として活動しながら、
勇気をもって
「加害体験」
を証言し続けています。

「自分の犯した罪行を
認めることは
辛いことだった」と
語っています。

湯浅さんは
8月16日、東京の
の全労災会館の

「平和の為の戦争展」
で証言の予定です。
(本吉真希)


しんぶん『赤旗』
09年8月15日号より
要約紹介、詳細は
日刊紙をご覧下さい。

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