これまで発行したものの再発進も含めたセンター対策です。

★設問1 顕微鏡操作に関して以下は正しいか否か?
1、対物レンズをつけたあと、接眼レンズをつける
2、対物レンズはまず低倍率で見て、必要に応じて高倍率に変える
3、顕微鏡の接眼レンズを見ながら、対物レンズを下げ焦点を合わせる。
4、視野が暗い時はしぼりを開く
5、高倍率に変えた時は視野が暗くなることがあるので、しぼりを開くことがある。
6、対物レンズの長さは高倍率ほど長い
7、接眼レンズの長さは高倍率ほど長い




(考える)




1×接眼レンズを先につける(上からホコリが入らないように先に上をつける)
2○(まず広い視野で探し、しだいに狭い範囲を特定する)
3×(対物レンズを下げるとプレパラートに先端がぶつかり割ることもある。したがって、
顕微鏡の横から見ながら対物レンズをできるだけ下げ、次に接眼レンズを見ながら、対物レンズを焦点が合うところまで離していく。
4○(光を増やす)
5○
6○(高倍率ほどプレパラートぎりぎりまでの長さとなる)
7×(接眼レンズは対物レンズと反対で、短いほど倍率が高い)

★設問2 接眼ミクロメーター・対物ミクロメーターについての次の文章は正しいか否か?
1、接眼ミクロメーターは接眼レンズの内部にセットする
2、対物ミクロメーターはステージに載せる
3、対物ミクロメーターに直接試料をのせ長さをはかる。
4、対物ミクロメーターの1目盛りは10μmである
5、接眼ミクロメーターの1目盛りは常に10μmを示す。




(考える)



1○(一円玉状)
2○
3×(直接のせたのでは焦点が合わない。
まず接眼ミクロメーター・対物ミクロメーターの目盛り合わせをし、しかるのちに対物ミクロメーターをステージからはずし、
目的のプレパラートをのせ、画像に残る接眼ミクロメーターの目盛り数で長さをはかる)
4○
5×(その時々のレンズの組み合わせで1目盛りの示す長さは異なる)

★設問3 ある倍率で接眼ミクロメーターと対物ミクロメーターの図が以下のように見えた。
接眼ミクロメーター1目盛りの長さは何μmか?
対物ミクロメーターをはずし、試料のプレパラートをのせてある細胞の長さをみると接眼レンズ4目盛り分であった。その細胞の長さは何μmか?
















(考える)




1目盛 3,5μm
細胞の長さ 14μm

解説
両ミクロメーターの目盛りがあっている位置を確認する。
対物ミクロメーター7目盛り=接眼ミクロメーター20目盛りとわかる。

接眼ミクロメーター1目盛りをxμmとすると

接眼
xμm×20目盛り

対物
10μm×7目盛り

20x=70

x=3,5
よって4目盛りならば、14μm(3,5×4)

★設問4 設問3の観察の後、対物レンズの倍率をそれまでの4倍のものに変えた。接眼ミクロメーター1目盛りの示す幅は何μmとなるか?




(考える)




0,875μm

解説
接眼レンズとミクロメーターは変えていないため、見掛け上は接眼ミクロメーターの見え方は変わらないが、
実際は画像は4倍に拡大したため、1目盛りを示す幅は1/4になる。3,5/4=0,875
テレビでのズームアップと同じである。
 視野の面積は1/4 × 1/4 = 1/16 となっている。
したがって視野に入る入射光も少なくなるので画像は暗くなる
(だからしぼりを開く必要が出ることがある)